こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
目指すは、カード勝ち越し。
8月の初戦は、如何に。
デラシネの視点。
昨日の接戦が嘘のように、スンナリと快勝。
このところ、甲斐拓也が打撃好調だね。
甲斐拓也と言えば、2017年、ホークスの4年連続日本一の最中にレギュラーを取り、翌年には捕手として日本シリーズのMVP を取った男だ。
甲斐は、晩年の野村克也さんと、とても親しかった。
野村克也さんは、甲斐にとって、ホークスの捕手として、大先輩。
甲斐とは、似たような境遇で育った。
ともに母親の片腕で育てられ、母親を楽にしたいとの思いからプロへの道を選んだ。
その点では、小久保裕紀監督も同じだ。
野村克也さんのこと。
野村克也さんのエピソードは、本当にすごいものが多くて、野球好きの方は、是非この人となりを、知って欲しい。
打者としての記録だけでも、戦後初の3冠王、シーズン52本塁打、生涯本塁打657本など、日本プロ野球史上の打撃主要部門で、長い間、トップの座に君臨していた。
しかし、ことごとくを、ソフトバンクの王貞治会長に抜き去られ、自分を陽の当たらない場所で咲く、月見草に喩えた。
名監督として知られたことは、若い人でも記憶に新しいだろう。
南海ホークス時代は、若くしてプレイイング・マネージャー、選手兼任監督を務めた。
現役引退後は、ヤクルト、阪神、楽天の監督として、野村ID 野球をチームに浸透させ、それを受け継いだ多くの選手たちが、その後、プロ野球の監督やコーチとなった。
これは、数え上げれば切りがないほどだ。
現役の監督だけでも、野村監督を指揮官と仰いだ人は、ロッテの吉井監督、日ハムの新庄監督、西武の渡辺GM 兼監督、阪神の岡田監督、ヤクルトの高津監督と、5人いるのだ。
そして、日本代表監督だった稲葉篤紀氏、栗山英樹氏も、ヤクルトの監督時代、共に闘った。
しかるに、人間として面白いのは、これほどの野球人が、まったく大人げないところで、つまづくところだ。
二度の監督解任劇。
原因は、いずれも二度目の妻、野村沙知代さんだった。
南海ホークスの選手兼任監督時代、当時はまだ愛人だった彼女にチーム内をかき回されて、監督は解任、ホークスからも追放された。
二度目は、2001年の阪神監督時代。
当時、芸能界でワイドショーの話題を席捲していたサッチーこと野村沙知代さんが、脱税容疑で東京地検特捜部に逮捕された。
これを機に、阪神は監督解任を決断した。
沙知代さんとの間になる、息子への溺愛振り。
野村克也さんは、長嶋茂雄さんの息子、一茂氏がヤクルトに入団したとき、チームの監督だった。
野村監督は、長嶋の息子への溺愛をおちょくるような発言を、盛んにマスコミにしていた。
ところが、我が息子・克則がプロ志望を打ち明けると、ヤクルトにドラフト指名で入団させた。
そして、自身が阪神監督時代、鳴かず飛ばずの克則を阪神が獲得。
入団させたのは、監督自身ではないという話もあるが、どう見ても監督への忖度でしかないだろう。
その後、楽天イーグルス創設1年目、克則はイーグルスに入団。
そして、そのオフ、父・克也さんが監督就任して、ここでも親子が同チームで監督と選手となった。
辞めるときも、同じだった。
野村克也さんがイーグルスの監督を辞任すると同時に、すでに引退し、コーチに就任していた克則氏も退団した。
女房と息子には、とことん弱い、日本の親父に過ぎなかったという、人間、野村克也さんだった。
それにしても野村克也さんは、沙知代さんと死別するまで、オシドリ夫婦だった。
晩年、夫婦でトーク番組に出演していても、これは、という溺愛振りだった。
ここまで愛されれば、沙知代さんは本望だったろう。
野村克也さんの愛情の深さには、本当に呆気に取られることばかりだった。
解説者としても抜きん出た存在。
現役引退後、野村克也さんは、テレビ朝日の野球解説者をしていた時期があった。
ちょうど、私が学生の頃だった。
その頃の解説者には、呆れるほどバカな奴もいた。
野球を知る者なら誰もが知っていることを、ロバのようにしゃべっているのだ。
しかし野村の解説は、まさにプロの視点が生きていた。
正鵠を得る、という言葉に相応わしい解説だった。
その頃は、いまだ元・南海ホークスの野村のイメージが強く、不遇の時代だった。
だが、私は常にひいきの目で見ていた。
やがて、ヤクルトの社長から三顧の礼をもって監督就任を要請されると、野村克也は再び輝きを取り戻した。
勝利のポイント。
今日は、ルーキー2人をリードした甲斐の力だろう。
そして、打撃では3安打、4打点、1本塁打の活躍だった。
甲斐は、現在、野村克也の背番号19を付けている。
週刊ベースボール 2018年 12/31 号 特集:平成最後の野手ROOKIES
本日のMVP 。
そういう訳で、デラシネの選ぶ本日のMVP は、甲斐拓也捕手。🌼。
今年は、海野と2人体制で回っているから、打撃のコンディションも整えやすいのだろうね。
本日は、試合があまりにも簡単だったので、野村克也さんの思い出などを綴ってみた。
今頃、天国でもオシドリ夫婦なんだろうな。
データ提供 プロ野球Freak