こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
やっと福岡に帰って来たね。
福岡で強いホークス。
今日は、小久保監督と中村晃のエピソードもありです。
デラシネの視点。
7回裏の攻撃。
まず山川穂高のタイムリーが大きかった。
あれがなければ、そのまま終わった可能性もあった。
ヤクルトの吉村投手、7回にいつもやられるそうな。
すぐにヤクルトベンチ、替えたもんな。
同点から、山川に代走・緒方理貢。
柳町達が送りバント。
見事成功して、一死2、3塁で 中村晃。
晃の勝ち越し打で、勝負あった。
中村晃が一軍に初昇格したのは、2011年5月3日。
小久保監督が現役を引退する1年前だった。
昇格後、即スタメンで、初の猛打賞の活躍を見せた。
同じ試合、サードは、キャプテン・小久保裕紀が守っていた。
試合後、キャプテンは晃のもとに来て、こんなアドバイスをした。
今日の夜は、すべてのスポーツ番組を見ろ。
そしたら寝て、すべて忘れろ。
翌日の新聞(スポーツ紙だけではない)には、「新鋭・中村、猛打賞の活躍」という見出しが踊っていた。
私は、その紙面とともに、晃の頭を両手でつかんで、先ほどの言葉を言い聞かせている、小久保裕紀の姿が浮かんだ。
このエピソード自体も、報道されたので、私は知り得たのだ。
それから、小久保裕紀は福岡のグラウンドを去った。
そしてまもなく、中村晃の名は、ファンの間で知らない者はなくなるほどになった。
プロ野球の楽しみは、応援している選手がどんどんたくましくなり、成長する姿を見せてくれる、そんなところにもあろう。
中村晃は、ホークスの選手の中でも、とりわけそんな楽しみを分け与えてくれた選手だった。
(柳田悠岐も、同時期に擡頭してきた選手だったので、成長をずっと見守ることができた。だから、晃とギータは私には特別な存在なのである。)
こんな小柄な選手が、というような体躯から、回転の効いた鋭いスウィングで、来た球を仕留める。
これが、「レフティ・スナイパー*」の異名を取るゆえんだ。
(*左打ちの狙撃手とでも訳すか。)
その前提には、とにかく甘い球が来るまでファウルで粘り、ボール球は見逃し、投手を疲れさせ、好球を一発で仕留める、まさに鷹の眼がある。
時代を経て、小久保監督とベテランになった晃は、同じグラウンドに立っている。
今年はチーム事情により、スタメンを外れがちだったが、ファンは中村晃がどれだけ頼りになる男かを知っている。
だから、チームの誰よりも、打席に立つ前のファンの歓声が大きい。
勝利のポイント。
やはり7回裏。
もう1打席回ってくる可能性のある山川に代走を送る。
ヒットを量産している柳町に、送りバントを命じる。
次の中村晃に、勝ち越し打を託す。
この回勝負、と決断した小久保監督の采配が一番大きい。
だが、2点取られても追加点を許さない投球をした有原航平のピッチングも見事だった。
本日のMVP 。
そういう訳で、デラシネの選ぶ本日のMVP は、中村晃選手🌼。
これは、文句無し。
気が付けば、2位と8ゲーム差だ。
だが、坦々と勝利を積み重ねること。
当たり前の凡事を徹底して、怠らないこと。
これが小久保野球だ。
データ提供 プロ野球Freak