こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
交流戦で、波に乗ってきたホークス。
今日は、小久保監督の采配も見ていきます。
デラシネの視点。
試合としては、負け試合のパターンだった。
8回の追いつかれ方が、死球、エラーのあとの同点ホームランで、雰囲気は最悪。
その時点では、4番と5番がすでにベンチに下がっていた。
9回表の今宮健太の勝ち越し打は、センター前のライナーだった。
これは2塁ランナー還れないと思いきや、よく川瀬晃が生還した。
よく勝ったな、という試合だった。
ところが、試合後の囲み取材では、指揮官はおかんむりだった。
中村晃のエラーでもなく松本裕樹の被弾でもない、「あり得ない隙」とは何だったのか?
5回無死で内野ゴロを放った周東佑京の当たりは、一塁手が落球してセーフ。
ところが、周東は判定を確認せずに、2塁方向に大きくオーバーランして、タッチアウト。
小久保監督のいう「隙」とはこれだった。
これまでの小久保采配をみてきて思うのはー。
思い切りがいい。
ゲームプランをしっかり立てている。
あくまで冷静。
こんな印象ではないだろうか。
だが今日は違った。
笑顔なく、一方的に取材を打ち切り引き上げた。
しかし、私はこういうところにも、王監督の秘蔵っ子として、王イズムを継承したリーダーの姿を見る。
小久保監督がチームの中心となっていた現役時代のことだ。
小久保さんは、自身の打撃に絡んで、
「10回に3回成功すれば、3割バッター」
と、自己弁護をするような発言をしたことがある。
そのとき王監督が、その発言を不満に思っていることが、報道された。
また、自分が守備でミスしたとき、
「俺の守備はこんなもん。どうにでも書いてください」
とマスコミに発言して記事になり、監督室に呼ばれた。
このとき、王監督は当時の小久保さんに、こう言ったと言う。
ばかやろう。こんな発言をしたら、ファンはお前から夢を買えないだろう!
このエピソードは、小久保監督が現役引退後、まもなく著した「一瞬に生きる」の中に出てくる。
おそらく王監督は、その前の「3割で成功」発言のときも、こう思っていたのではなかろうか?
翻って、現在のホークスは、2位に7ゲーム差をつけて、独走態勢に入ろうかという時である。
しかし、昨年のことも、まだ記憶に新しい。
快調に首位をキープしていながら、ズルズルと12連敗。
そこから、優勝を逃した。
今こそ、兜の緒を締める時なのだ。
周東は、現在、選手会長を務める主力の一人だ。
小久保監督が、チームの要となり、範となることを期待する存在である。
しかも彼の売りは、走塁なのだ。
だからこそ、あってはならないミスだった。
そして、小久保監督は、マスコミの使い方を熟知している。
多くの読書体験やNPB 代表監督だった経験を、しっかりと糧にしているのだ。
本人に直接伝えるのではなく、他者の耳から伝える。
マスコミという大型機械で、自覚を促す。
だからこその、今日の会見だったと思う。
今年のホークスは、監督力が抜きん出ている。
勝利のポイント。
今日の勝ち越し劇は、チームの底力を感じさせた。
川瀬晃の出塁が大きかった。
そして、今宮健太の当りで腕を回した井出竜也3塁コーチの判断力。
ここでは、周東、送りバントを決めて、役割を果たした。
得点力としては、柳町達が2試合続けて3安打3打点。
打率は4割超をキープしている。
ここに打点がともなってくれば、立派な主力と言えるだろう。
本日のMVP 。
そういう訳で、デラシネの選ぶ本日のMVP は、川瀬晃選手🌼。
小久保監督と言いたいところだが、さすがに、それは無し。
スチュワートJr. は、よく試合を作った。
昨日、ちょっとお小言言ったから、褒めておく。
明日は、交流戦アウェイの最終戦。
明日の先発は、和田毅。
いつも通りなら、5回までは安心して観ていられる。
データ提供 プロ野球Freak