こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。
再開後、初コラムです。
本日は、私のイチオシ野球マンガの傑作選です。
- ①ドカベン(1972~1981)水島新司
- ②野球狂の詩(1972~1977)水島新司
- ③キャプテン(1972~1979)ちばあきお
- ④プレイボール(1973~1978)ちばあきお
- ⑤侍ジャイアンツ(1971~1974)原作・梶原一騎 漫画・井上コオ
球春到来。
待ちに待った野球の季節がやってきた。
まもなく、WBC が始まるという時期。
だからこそ読んでめちゃくちゃ面白い、野球マンガを紹介しよう。
①ドカベン(1972~1981)水島新司
まず筆頭に挙げられるのが、水島新司のドカベン。
明訓高校の活躍を描いた、高校野球マンガの最高峰だ。
単行本の累計発行部数は、野球マンガとしては史上2位の、4,800万部という驚異的な売り上げを誇る。
(ちなみに、1位は「MAJOR 」の5,400万部。「タッチ」は水島新司さんのいう通り、恋愛マンガと考えるため、独断で除外する。)
天才打者・山田太郎、小さな巨人・エース里中、
秘打の殿馬、悪球打ちの岩鬼…。
これらのタレントを擁した明訓高校野球部は、地区予選、甲子園と強力なライバル達と熾烈な勝負を繰り広げる。
私が一番好きな一戦は、山田太郎が2年生の春の選抜大会での、対土佐丸高校戦だ。
このときの犬神投手の幻惑投法が、とても印象深い。
この作品を読んで、プロ野球選手を目指したという野球人は数知れない。
PL学園時代の桑田、清原は、まさしくドカベン世代だった。
ただ、この作品(水島新司作品すべてに言えることだが)、近年読んだという人は極めて少ないだろう。
というのは、故人となった水島新司の意向なのか、電子書籍化がまったくされていないのだ。
だが、つい最近、サンエイという出版社から新刊として出始めたので、これは読んでほしいと思う。
山田太郎は最初柔道部からスタートするが、回を追うごとに目の離せない傑作野球マンガになっていく。
スポーツ新聞の記事で、いまだにプロ野球選手の打法が、セカンド殿馬の秘打に例えられたりするのは、いかに野球マンガとして浸透しているかを示すものだ。
ドカベン 4巻 (SAN-EI COMICS SC 004)
②野球狂の詩(1972~1977)水島新司
これも水島新司 作品。
実在するプロ野球界に、東京メッツという架空の球団を設定して、個性溢れるキャラクターを描く傑作マンガ。
序盤は短編マンガの積み重ねだが、後半は長編になる。
女性初のプロ野球選手、水原勇気が主人公。
彼女の投げる魔球・ドリームボールと、ライバル達の凌ぎあいが、本当に面白い。
あまり知られていないだけに、今のプロ野球ファンが読んでも十分読みごたえがあること間違いない。
これも読もうと思っても、長らく絶版状態で中古品しか流通していない。
しかし、これも今ドカベンを出版しているサンエイが、そのうち出すだろう。
これは同名のアニメが作られ、水原勇気編は本当に見応えがある。
配信はしていないが、レンタルならば TSUTAYA で借りることができる。
③キャプテン(1972~1979)ちばあきお
これを描いたちばあきおは「あしたのジョー」で有名なちばてつやの弟に当たる。
従来の天才型球児が登場する野球マンガとは、一線を画す中学野球マンガ。
ふつう過ぎて目立たなかった選手が、猛特訓を重ねて上手くなる。
リーダーシップとチームの総合力で強くなっていく。
そこが新鮮で、非常に面白かった。
中学野球の名門・青葉学院から墨谷二中に転校して来た谷口タカオ。
さっそく野球部に入部するが、名門・青葉学院のユニフォームを着てしまったことで、周囲から実力者と勘違いされてしまう。
実は青葉では、2軍の補欠だったのだ。
誤解は深まるばかりで、何とか相応の実力をつけようと父親と深夜の特訓を行うが、そう簡単に上手くなれるものではなかった。
しかし、卒業していくそれまでのキャプテンは、谷口の実力をとっくに見抜いていた。
谷口は次のキャプテンに指名される。
それまで弱小だった墨谷二中は、谷口を中心に猛練習を重ね、メキメキ実力をつけていく。
そして、かつて谷口が在籍した、名門・青葉学院との対決を迎える…。
墨谷二中は、やがて中学野球の名門に数えられるようになり、キャプテンは谷口から丸井、イガラシ、近藤へと引き継がれていく。
連載は、月刊少年ジャンプだった。
「キャプテン」は、イチローや新庄剛志、田中将大にも影響を与えたようだ。
④プレイボール(1973~1978)ちばあきお
「キャプテン」の人気が高まるに連れて、翌年には、谷口が墨谷高校に進学したその後を描くスピンオフ作品「プレイボール」が週刊少年ジャンプで連載が始まる。
これもまた大変な反響を呼んだ。
中学時代、手の指を怪我した谷口は、人差し指が曲がったままになり、送球もままならず野球部入部をあきらめる。
しかし周りの後押しと持ち前の努力で克服し、何とか投げられるようになる。
そして曲がった指から投げる球が、ナチュラルフォークになることに気付かされる。
この時代の学生野球では、まだフォークを投げる投手は珍しかった。
ここだけ読めば、いわゆる魔球ものだ。
「キャプテン」と「プレイボール」の相乗効果で、ちばあきおマンガは、人気絶頂の中にあった。
しかし、超人気連載を2本抱えた作者の体は、ボロボロになっていた。
1978年、ドクターストップで、連載を終了。その翌年には「キャプテン」も連載終了となった。
作者は、急ぎ過ぎたのだろう。
わずか41歳の早逝だった。
「キャプテン」1900万部、「プレイボール」1300万部という大ヒット作2本が残った。
⑤侍ジャイアンツ(1971~1974)原作・梶原一騎 漫画・井上コオ
週刊少年ジャンプで連載。
この時代は、毎週少年ジャンプを読んでたね。
原作の梶原一騎は、「巨人の星」の原作者。
「巨人の星」連載終了後、同じくジャイアンツV9時代を背景にした、本作を手掛けた。
私が最初に夢中になった野球マンガは、これだった。
番場蛮、という破天荒な天才肌の主人公が、次々に生み出す魔球の数々が、たまらない魅力だった。
連載中に、よみうりテレビでアニメ化されたため、マンガとアニメの絵がまったく違い、後半のストーリーさえ別ものになった。
ただ魔球は、ほぼ同じだ。
ハイジャンプ魔球、大回転魔球、分身魔球と。
アニメの方が、バリエーションは多い。
私はマンガの方が好きだな。
アニメも観ていたが、マンガの方が引き際がよい。
「巨人の星」が元祖・スポ根。
だが、主人公がウジウジしてお涙頂戴なので「巨人の星」は嫌いだった。
この時代、日本のプロ野球は巨人を中心に回っており、巨人でなければ行きたくないという選手が山ほどいた。
江川卓、清原和博、桑田真澄、元木大介、みな巨人にこだわって球界入りした。
このマンガには、実際にいたプロ野球選手がたくさん出てくる。
野村克也監督率いる南海ホークスと巨人の日本シリーズも描かれる。
当時のプロ野球界を知る意味でも、若い人には面白く読めるかもしれない。
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そういう訳で、私が選ぶ「野球マンガベスト5」を紹介した。
この5本は、今読んでもマジで面白いと思うよ。
それでは、また次回のコラムで。



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